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子母沢 寛

新選組三部作 新選組遺聞

新選組三部作 新選組遺聞

人気ランキング : 52678位
定価 : ¥ 780
販売元 : 中央公論社
発売日 : 1997-01

価格 商品名
¥ 780 新選組三部作 新選組遺聞
リアルさがワクワクさせる。

「八木為三郎老人の壬生ばなし」という段落で、昭和3年11月15日に子母澤寛が八木家の跡取りの八木為三郎氏に思い出話を聞いた話がかなりの頁割かれている。ワクワクしてしまう。それぞれの人物の人となりが思い出として語られているのが不思議な気がする。新選組ワールドの摩訶不思議な魅力は、かなりの遺物が残っていることと関係者が明治になっても生き残り思い出を語っていることから、断片的なジグソウパズルを自分で組み立てているような気になる点ではないかと思う。話は脱線するが、この間、八木家に久しぶりに行った。通るだけでドキドキする。不思議な雰囲気の場所である。(関係ないけれど、饅頭と抹茶を無理強いするのはやめて欲しい)

興味深い

実際に新選組を目の当たりにした者にしか分からない描写が、ここにはある。芹沢鴨の暗殺当夜の様子、その後の処理。池田屋事件、そして近藤勇の最期。墓から遺体を掘り出し故郷へ運ぶさまは、悲壮感が漂う。つかの間の華やかさ。それと対照的な末路。これがわずか百数十年前の出来事なのだ。残された家族などのその後も興味深かった。どんな境遇になっても、家族は決して新選組のことを忘れることはなかったと思う。家族としての悲劇が、そこにはあったのではないだろうか。

素顔の新撰組に近づくために

小説とは違った、新選組隊士の素顔に迫れます。
私のお勧めは、象山の忰です。
といっても、象山の息子に興味があったのではなく、「土方と沖田が2人で碁をうっていた」というところから、
鬼と恐れられた彼等も非番の時には、仲良く遊んでたのだな、とか
「”鈍いのが本当じゃねぇか。何だ。何だ。そのざまは。”と沖田が大口をあいて笑った」などというくだりを読むと、
彼らがどんな言葉遣いで、どんな会話をしていたのかなどが想像できるからです。本当にいつも笑っていたのね。沖田さん。

勇の屍を掘る

 当事者に聞いて書き留めたものなので、
静かな迫力があります。
 私には、「勇の屍を掘る」が印象的でした。
 映画やドラマではとりあげられない場面ですが
肉親達の愛情に涙しました。
 小説とはちがう、淡々とした描写が
「事実はこうだったのか」と思わせます。

平成の世には難しい文体だが・・・。

倒幕派の清川八郎の策動から始まる新選組の顛末全般を描いた前作「始末記」に対して、「壬生の屯所」「池田屋事変」「近藤勇の最後」他にテーマを絞った生々しい取材記録。 池田屋事変の報告書ともいえる近藤勇の手紙が掲載されているのですが、大事をやりとげた後の興奮と、浪人集団という世間の評価を払拭できるかもしれない希望が伺えました。 近藤勇も、喜びと苦悩を繰り返す私達と同じ人間なのだと実感できます。
 著者自身が「記憶(事実)に対して誤りがないとは言えない。」と書いてはいますが、十分に貴重な「哀しい歴史資料」です。

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